この記事では、ビジネスレターの基本フォーマットについて学びましょう。
ビジネスレターは、企業間のコミュニケーションにおいて重要な役割を果たします。適切なフォーマットを使用することで、プロフェッショナルな印象を与え、相手に敬意を示すことができます。今回は、郵送用の送付状を例に、基本的なフォーマットを解説します。
まずは、よくある悪い例を見てみましょう。
悪い文例
2024年◯月◯日
株式会社〇〇
山田様
XX株式会社
営業部
伊藤マリ
資料の送付
先日はお世話になりました。
ご依頼いただいた資料を同封いたしました。
ご確認ください。
どこが良くないのか?
この悪い例には、いくつかの重要な問題点があります。以下に具体的な問題を挙げます:
- 宛名情報の不足:会社名と個人名のみで、部署や役職が記載されていません。
- 頭語と結語がない:「拝啓」、「敬具」が抜けている。
- 本文が簡潔すぎる:丁寧さに欠け、必要な情報が不足しています。
- 送り主の情報不足:連絡先情報が記載されていません。
次に良い例を、確認してみましょう。
良い例文
2024年◯月◯日
株式会社〇〇
営業部長
山田太郎様
XX株式会社
営業部
伊藤マリ
Tel: 03-XXXX-XXXX
Mail: ◇◇◇◇[email protected]
資料送付の件
拝啓 時下ますますのご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、先日ご依頼いただきました下記の資料を同封いたしましたので、
ご査収くださいますようお願い申し上げます。
・新商品のカタログ
本資料につきまして、ご不明点がございましたら、
お手数ではございますが、営業部の伊藤までお問い合わせください。
ご多用中誠に恐縮ではございますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
敬具
構成を確認しよう!
適切な挨拶文と結びの表現を使用することは、相手への敬意を示し、良好な関係を築く上で非常に重要です。
- 日付:
ビジネス文書では、日付は明確に記載することが重要です。特に請求書や見積書など、取引に関わる文書では日付が重要な役割を果たします。
日付は文書の右上に配置するのが一般的です。文書番号がある場合は、その上に記載します。 - 宛先:
宛先は文書の左上に、送り主は文書の右上または下部に配置するのが一般的です。この形式を守ることで、文書が整然とした印象を与えます。
また、宛先には適切な敬称を使用します。例えば、取引先には「ご担当者様」や「〇〇株式会社 〇〇部 ご担当者様」と記載します。 - 送り主:
送り主の連絡先(電話番号やメールアドレス)を明記することで、相手が容易に連絡を取れるようにします。 - 挨拶文:
挨拶文は、文書の冒頭で用いる表現で、「拝啓」から始まり「敬具」で終わります。
相手との関係性や文書の目的、時期などを考慮して、適切な表現を選ぶことが大切です。
参考:https://www.bizseez.com/0037 - 本文:
本文は、読み手が理解しやすいように簡潔にまとめることが重要です。用件を明確にし、余計な情報を省きましょう。 - 結びの文章:
結びの文章は、相手の地位や関係性に応じて使い分けることが重要です。上司や取引先には丁寧な表現を用い、「どうぞよろしくお願いいたします」や「ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます」などが適しています。
また、クッション言葉を活用し直接的な表現を避け、相手に配慮した言葉を使うことで、より丁寧な印象を与えます。例えば、「お忙しいところ恐れ入りますが」などの前置きを入れると良いでしょう。
上記を、参考にしながら、簡潔かつ明確な文章を作成しましょう。
POINT
ビジネスレターの基本フォーマットを守ることで、プロフェッショナルで丁寧な印象を与えることができます。日付、宛名、署名、件名、本文、結びの言葉、など、各要素の配置と内容に注意を払いましょう。
コメント