高橋さん、プレゼン資料のデザインについてアドバイスをいただけますか?どうすれば効果的な資料が作れるでしょうか。
もちろんです。まず覚えておくべき大切なポイントは、1スライドには1つのメッセージに絞ることです。特に相手の気持ちを動かしたい場合は重要ですね。
え?でも情報をたくさん入れた方が説得力があがるんじゃないですか?
確かにそう思われがちですが、実は逆効果なんです。情報過多になると、かえって伝わりにくくなってしまいます。
なるほど。でも、詳細な情報も示したい場合はどうすればいいですか?
その場合は、メインの発表では要点を絞り、詳細情報は参考資料として最後に付けるのがおすすめです。これなら、よく検討していることも示せますし、必要な人だけが詳しく見られます。
わかりました。では、色使いについてはどうでしょうか?
色は3色までに抑えるのが基本です。推奨は、ポジティブな内容には青か自社のキーカラー、ネガティブな内容には赤を使います。そして、基本的な文字色は黒にしましょう。
なるほど。シンプルに保つんですね。他に気をつけることはありますか?
はい。画像やイラストを適切に使うと、言葉だけよりも印象に残りやすくなります。また、同じ種類の情報は近くにレイアウトし、異なる情報の間には余白を設けると見やすくなります。
ふむふむ
また、これは資料は資料以外、例えばチラシのデザインやメールのテキストにも言えることなのですが、「同じ種類の情報は要素をまとめて並べ、そうでないものとは距離を作る」とキレイに見やすい資料が出来上がります。
….???
そうですね。ちょっとわかりづらいかと思いますので図で示してみますね。
AとB、どちらが読みやすいでしょうか?
A資料▼
B資料▼
A….ですかね…(A資料に「読みやすい」って書いてあるけど…もしや天然…?)
すばらしい!良くわかりましたね。資料内にポイントがあるように、情報の種類によって近接させたり離したり、強調したりしなかったりと強弱をつけると良いですよ。
下の資料はレイアウトを修正した程度ですが、前の状態よりはだいぶ読みやすくなっているかと思います。
ありがとうございます、よくわかりました。
ちなみに、プレゼンテーションの視聴環境によっても変えた方がいいんでしょうか?
その通りです。例えば、大きなホールでのプレゼンならフォントサイズは50pt以上、小さな会議室なら30ptでも読めます。常に発表の場所を意識してデザインすることが大切です。
なるほど。環境に合わせて調整するんですね。他にアドバイスはありますか?
そうですね。一貫性も重要です。フォントやカラースキーム、レイアウトのスタイルを統一することで、プロフェッショナルな印象を与えられます。また、アニメーションや遷移効果は控えめに使うのがコツです。派手すぎると内容から注意がそれてしまいますからね。
わかりました。シンプルで見やすく、そして一貫性のあるデザインを心がけます。ありがとうございます、高橋さん!
どういたしまして。これらのポイントを意識すれば、きっと効果的なプレゼン資料が作れますよ。頑張ってください!
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