インタビュー記事の構成を決める際、ライターが意識すべきことについて説明します。
インタビュー記事は、読者が興味を引く流れになるようにライターが情報を取捨選択すべきである
インタビュー取材時は、インタビュイー(話し手)も思い出しながらインタビューに答えていきます。そのため、会話の途中で「さっきの話の追加で、こういうことも考えていて……」と、前の話に戻る、ということは往々にして起こります。
話を直接聞くのと、文字として読むのでは話の理解力は違ってきます。もしインタビュー取材時の話の流れをそのまま記事にしてしまった場合、読者にとっては「話があっちこっち飛んで、理解しづらい」と感じてしまう、冗長な記事コンテンツになりかねません。
そこでライターがインタビュー記事の執筆で意識すべきことは、読者が最後まで記事を読みたくなるように、読者の興味を引く流れで、情報を取捨選択することです。
【情報元】【保存版】インタビュー取材記事の書き方・方法 | 苦労なく書くためのまとめ方・レイアウト・質問のコツ
この図のように、話の流れをライターが構成します。もしメインのトピックからズレるような内容は記事に書かなくても良いです。執筆前にどういった構成にすべきかを考えてから執筆に取り掛かりましょう。
インタビュー記事はどのような形式があるのか
インタビュー記事といえど、その記事の書き方は一通りではありません。より読者が興味を引く形式はなにか、また記事を掲載するメディアのトンマナにあわせて、執筆形式を変えることも重要です。
インタビュー記事の形式は大きくわけて3つあります。1つはインタビュー記事として一般的な「Q&A形式」の書き方です。ライターの質問文があり、インタビュイーの回答がある、という形で、読み手にとってはインタビュー現場の臨場感が伝わる見せ方になります。
2つめは、「モノローグ形式」の書き方です。モノローグ形式とは一人称、すなわちインタビュイーだけが記事に登場する形式で、ライターの質問文は存在しません。ライターがインタビュイーになりきる形で執筆していきます。
そして最後に3つめとして「ルポ形式」の書き方があります。ルポ形式ではインタビュイーの会話を鉤括弧などで囲い、記事を展開していきます。
ルポ形式の例)
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地元の人に愛されているカレー屋を営むのは、東京の高級レストランで長年修行を重ねてきたという高橋さん。1日に2回食べられる美味しさと価格設定。そんなコンセプトでお店を営業する理由を、高橋さんはこう語る。
「カレーという庶民的な食べ物だからこそ、月に1回食べるようなものにしたくなかったんです」
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ルポ形式の場合は特に、インタビュー時の会話以外からもテキストを作成する必要があるため、構成を考える際は単純にインタビュイーの話した内容だけでなく、読者が知りたい構成になっているか、読者が知りたいと思っていることは何か、読者視点を忘れずに行いましょう。
POINT
インタビュー記事の構成は、読者が興味を引く内容になるよう情報を取捨選択することが重要です。
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