取材時の質問項目をつくる際、ライターが意識すべきことについて説明します。
取材の質問項目は、取材日の2日〜1週間前には用意しておくべき
前回、インタビュー取材は事前準備が重要であるとお伝えしました。そして、事前準備はライター側だけでなく、インタビューを受ける取材対象者(インタビュイー)にとっても大切なものです。
もしインタビュイー側が事前に質問項目に目を通さず、取材日当日に受け答えをする場合、普段からインタビューを受ける機会が多い方、人前で話をする機会が多い方を除き、とっさに思いついた回答をさせてしまいます。そのため、インタビュイーにとっても「自分の考えとは少し違う話をしてしまった」「あまり関係のない話をしてしまった」ということになってしまいます。
読み応えのある良いインタビュー記事に仕上げるためにも、インタビュイーが事前に質問項目に目を通してもらえるスケジュールが大切なのです。
質問項目をつくるときのポイント
では、質問項目をつくっていく際にライターが意識すべき点はなんでしょうか。それは、実際に執筆する記事のイメージを考えながら質問項目を洗い出すことです。
大きく4つの見出しにわけた、すなわち4つのパートで構成されるインタビュー記事を執筆しようと思った場合、1つめのパートはどういった話を展開するべきか、2つめはどういった話を展開するべきか、と全体の構成イメージをあらかじめ考えます。そうすることで、「1つめのパートは○○についてのエピソードを盛り込みたいから、こういった質問をしよう」と質問項目出しがスムーズにいくでしょう。
また、このように構成イメージを考えながら質問項目をつくることで、記事の構成をあらためて考える手間が省けるため、スムーズな記事執筆も可能になるのです。
なお、インタビュー取材では話が脱線してしまったり、想定どおりの回答が得られなかった、ということもあります。期待した回答が得られなかった場合に備えて、質問項目では予備の質問を用意しておきましょう。予備の質問は事前に先方に確認してもらう必要はなく、時間が許す限り直前まで予備質問をストックしておきましょう。
POINT
質問項目の事前確認は、ライターだけでなくインタビュイーにとっても重要です。
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