文章は、修飾語と被修飾語を近づけることが重要です。
今回は「修飾語と被修飾語」について説明します。
修飾語と被修飾語は近くに置くのが鉄則
下記の一文を見てみましょう。
高級な職人技で仕上げられたA社のカメラ
「高級な」という修飾語は「職人技」にかかっているのではなく、「カメラ」にかかっているため “高級なカメラ” というのが本文で伝えたいことです。しかし不正解である上記の一文のように、修飾語である「高級な」と被修飾語である「カメラ」を遠い位置に置いてしまった場合、読者は「何が高級なのか?」と疑問を抱いてしまいます。
もう一文、例文を見てみましょう。「A社の職人技によって仕上げられた高級なカメラ」という一文も注意が必要です。こちらの文の「A社の」は、「職人技」という言葉にかかっているように読むことができます。
修飾語と被修飾語を近くに配置することで、読み返さなくても意味がわかる読みやすい文章に仕上げ、また書き手の伝えたいことを正しく伝えられる文章に仕上げることができます。
長い修飾語は、前に持ってくる
本文は、「高級な」「職人技で仕上げられた」「A社の」と3つの表現が登場します。こちらの3つの表現が、すべて「カメラ」を修飾する言葉の場合、 “修飾語と被修飾語を近づけましょう” と言われても、どういった順番で近づければいいかわからない、という方もいらっしゃるでしょう。
そこで、もう1つのポイントとして、長い修飾語を前に持ってくるということを覚えておきましょう。上記の文で言えば、「職人技で仕上げられた」という修飾語が一番長いため、この表現を一番前に持ってくるとスッと理解しやすい文に仕上がります。
もう一文、例文を見てみましょう。「白いシャツの熱々のラーメンを食べる男性」という文は、どこか読みづらさがありませんか? そこで “熱々のラーメンを食べる” という表現が長いため、順番を入れ替えて「熱々のラーメンを食べる白いシャツの男性」とすると、読みやすくなります。
POINT
修飾語と被修飾語は近づけ、長い修飾語は前に持ってきましょう。
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