記事コンテンツには「まとめ記事」や「ハウツー記事」などいくつかの種類があり、種類に応じて求められる構成や意識すべきことは異なります。今回は「インタビュー記事」について説明します。
インタビュー記事はライターの「作品」と考えること
著名人や有識者などへ話を聞いて記事を執筆するインタビュー記事は、一次情報コンテンツとして非常に価値があるコンテンツです。しかし、そんな貴重なコンテンツになり得るにもかかわらず、ただ聞いた話を文字起こし同然の記事に仕上げてしまっては、最後まで読まれない、多くの人に届かない記事になってしまいます。
さらに、インタビュー記事の場合は話し手である対象者に原稿確認をすることが一般的ですが、記事が悪いと修正が多く発生してしまいます。またそもそも話し手の意図していたこととは違う書かれ方をしてしまいボツになる、といったことも起こりかねません。
そのためライターは、時系列で、ただ話していたことを綺麗にまとめるのではなく、別々の話でも同じパートでまとめられるのであればまとめたり、話し手が言いたかったことを意訳し、わかりやすい表現へ変えるなど、ライターのフィルターを通して、話し手の言葉を価値ある記事コンテンツへと落とし込むことが大切です。
つまり、インタビュー記事はライターの「作品」であると捉え、どうすれば読者にとって価値がある記事になるか、適切な構成案、適切な言葉選びは何かと考えて、インタビュー内容をただまとめるのではなく、自らが執筆するという意識を持つことが重要なのです。
インタビュー記事の構成イメージ
では、具体的にどのような構成でインタビュー記事を執筆すればよいのでしょうか。様々なパターンがありますが、ここではインタビュー記事として多くのメディアでも扱っている「著名人の人生キャリアインタビュー」といったテーマの場合の構成についてご紹介いたします。
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見出し(タイトル)
テキスト(導入テキスト)
中見出し(今に至るまでの出来事)
テキスト(今に至るまでの出来事のテキスト)
中見出し(これまでの大変だったこと、ツラかったこと)
テキスト(これまでの大変だったこと、ツラかったことのテキスト)
中見出し(苦難を乗り越えて学んだこと)
テキスト(苦難を乗り越えて学んだことのテキスト)
中見出し(今後チャレンジしたいこと)
テキスト(今後チャレンジしたいことのテキスト)
・・・
中見出し(おわりに)
テキスト(締めのテキスト)
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上記の構成を活用した「スペシャルインタビュー MENTER 太郎」というサンプル記事例です。
サンプルは下記のGoogle docsからコピーしてご利用ください。https://docs.google.com/document/d/1_ku4iEc66ihdHjUHqGCDxNPnlBxulgqULYXKK6NHrjE/edit?usp=sharing
「著名人の人生キャリアインタビュー」といったテーマの場合、読者に共感してもらうためにも、成功談だけでなく、失敗談や苦労したエピソードを盛り込むことが重要です。さらに “苦難を乗り越えて学んだこと” と記事に学び要素を盛り込むことで、読者は記事を有益であると思えるでしょう。
上記は一例ではありますが、共感パート、学びパートと分けることで、インタビュー時の内容をグルーピングしやすくなります。インタビュー時の時系列に囚われず、記事として価値があるかどうか、という視点を忘れずに執筆しましょう。
POINT
インタビュー記事はライターの「作品」として捉え、読者に価値ある記事を届けることが重要です。
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