記事コンテンツには「まとめ記事」や「ハウツー記事」などいくつかの種類があり、種類に応じて求められる構成や意識すべきことは異なります。今回は「レポート記事」について説明します。
レポート記事は冗長にならないよう注意することが重要
レポート記事とは、イベントレポートや体験レポートなど、何かしらの出来事を紹介する記事コンテンツです。基本的には時系列に起きた出来事に沿って、写真を添えて文章を展開する記事が一般的です。
しかし、読者が知りたいことは何か、読者に何を伝えたいのか、といったことが明確化していないと、ただ時系列での出来事を並べて紹介するだけの冗長な記事コンテンツになってしまい、紹介する事柄が非常に面白い、珍しいものでない限り、最後まで読まれる良い記事にはなりません。
そのため、ライターは時系列に囚われず、読者にとって価値ある構成に落とし込む必要があります。たとえばセミナーイベントのレポート記事であれば、時系列に展開するのではなく、セミナーで学んだことを「○○で学んだ5つのこと」とハウツー記事としてまとめたほうが読者にとって価値のある記事になる可能性もあります。
また時系列で展開する場合でも、読者に関係のない出来事、読者にとって価値のない出来事はカットし、有益な出来事だけにまとめるなど、読者視点で面白い記事かどうか、最後まで読みたくなる惹きのある記事かどうかを意識して執筆することが重要です。
レポート記事の構成イメージ
では、具体的にどのような構成でレポート記事を執筆すればよいのでしょうか。ここでは、セミナーイベントのレポートの場合を想定し、構成イメージをご紹介します。
セミナーイベントの場合、ただ登壇者の話している内容を時系列でまとめようとすると、文字起こしのような記事になってしまい、読者にとっては要点が掴みづらい記事になってしまいます。そのため、下記構成イメージのように、登壇者の話している内容の要点ごとに見出しをつくり、それぞれに学び要素であったり、話のトピックごとに中見出しを設け、登壇内容を体系化することで、読みやすい記事となります。
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見出し(タイトル)
テキスト(導入テキスト)
中見出し(要点A)
小見出し(学び要素1)
テキスト(学び要素1の説明)
小見出し(学び要素2)
テキスト(学び要素2の説明)
中見出し(要点B)
小見出し(学び要素1)
テキスト(学び要素1の説明)
小見出し(学び要素2)
テキスト(学び要素2の説明)
・・・
中見出し(おわりに)
テキスト(締めのテキスト)
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上記の構成を活用した「10年後のマーケティング業界とは?マーケターが押さえておくべき3つのトレンド」というサンプル記事例です。
サンプルは下記のGoogle docsからコピーしてご利用ください。https://docs.google.com/document/d/1COyr49z3GW9OXlG9YorP8KRcn82f2Dcgyii5lobf0_k/edit?usp=sharing
そして、上記のような構成で記事をまとめようとすると、当日のメモだけでは書ききれない部分もあります。そのため、ボイスレコーダーやスマートフォンの録音機能を用いて当日のセミナー内容を録音したり、スライド資料の写真を撮る、もしくは登壇者にスライドを送ってもらうなど、可能な限り当日の内容を振り替えれるようにすることも重要です。
POINT
当日イベントに参加していない人でも、読むだけで価値のある記事になるよう執筆することが重要です。
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