新入社員必見のビジネスメール作成研修(#2話:メール作成の基礎 メールを返信する時 編)

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高橋先輩!メールの返信の仕方について教えてください!

はい、伊藤さん。メールの返信については、いくつか注意する箇所があります!

まずは、具体的な例を見ながら説明しましょう。

こちらのメールを見てください。

先方から来たメール

From:[email protected]
To:[email protected]
Cc:sato@example,[email protected]

件名:【依頼】来週の会議資料作成について
本文
〇〇株式会社 営業部
伊藤様

お世話になっております。××株式会社 営業部の田中です。
来週の部門回帰の資料作成をお願いできますでしょうか?

【内容】
1. 今月の売上実績
2. 来月の売上予測
3. 新規顧客獲得状況

【期限】
5月10日(水)17時まで
よろしくお願いいたします。

××株式会社 営業部
田中
電話: 03-XXXX-XXXX
Email: △△△△tanaka@◇◇◇◇.co.jp

このメールに返信する場合に、まず気をつけたいのが件名は変えないことです。

そうなんですか?なぜ変えない方がいいんでしょうか?

いくつか理由があります。

・一貫性の維持:関連するメールを追跡しやすくなるから

・検索性の向上:同じ件名なら、関連メールをまとめて見つけやすくなるから

・コンテキストの保持:新しく会話に加わった人も経緯が理解しやすくなるから

・自動振り分けルールの効果的な運用:多くの人が件名でメールを管理しているから

というポイントがあります!

なるほど。そうなんですね!

宛先にCCが含まれてますね?この場合は、CCの人を含めて全員に返信する方が良いのですか?

いい質問ですね。CCの扱いについては、状況に応じて判断する必要があります。

基本的には「全員に返信」するのが良いでしょう。ただし、常にそうすべきというわけではありません。

どういう場合に全員に返信して、どういう場合に個別に返信すればいいんでしょうか?

全員に関係する内容の場合は、CCされている人全員に返信します。例えば、この場合だと資料作成の進捗報告などは全員に共有した方がいいでしょう。
一方で、田中さんだけに確認したいことがある場合は、田中さんのみに返信することもあります。その場合は

「田中様、CCの皆様への共有は控えさせていただきました」

といった一文を入れるのがマナーです。

なるほど。状況に応じて判断するんですね。

そうです。ただし、迷った場合は上司や先輩に相談するのも良いでしょう。会社や部署によってやり方が異なることもありますからね。

わかりました!
実際に、CC含む全員に返信する場合は、どんな文章になりますか?

その場合は、このような感じで返信するといいでしょう。

返信メールの例

件名:Re:【依頼】来週の会議資料作成について
本文
××株式会社 営業部
田中様

お世話になっております。
承知いたしました。期限までに作成いたします。

【内容】
1. 今月の売上実績
2. 来月の売上予測
3. 新規顧客獲得状況

1点確認させてください。
新規顧客獲得状況は、今年度からの累計と今月のみのどちらを記載すればよろしいでしょうか?
ご回答いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

〇〇株式会社 営業部
伊藤マリ
電話: 03-XXXX-XXXX
Email: △△△△ito@◇◇◇◇.co.jp

このように、元のメールの内容を引用しながら、必要な確認事項を明確に伝えるのがポイントです。

なるほど。

「了解しました。やっておきます」

こんな返信じゃダメってことですね?

そうですね、絶対ダメですね。
これだと、

・何を了解したのか不明確

・いつまでに何をするのか不明確

・丁寧さに欠ける
具体的に何をいつまでにするのか、明確に伝えることが大切です。

はい!

他に気になることはありますか?

例えば、すぐに返信できない時ってどうしたらいいですか?

いい質問ですね!

基本的には速やかに返信することが望ましいですが、すぐに対応できない場合もありますよね。そういう時は、まず受信の旨と返信が遅れる理由を簡潔に伝えることが大切です。

例えば、

「メール拝受いたしました。明日午後までにご返答いたします。」

というように伝えるといいでしょう。

なるほど。これなら相手も返事を待つ目安がわかりますね!

重要なのは、約束した時間までに必ず返信することです。約束を守ることで、信頼関係を築くことができますからね!

はい!ありがとうございました。

重要ポイント

  • 件名は原則として変更しない
  • CCへの返信は状況に応じて判断し、必要に応じて説明を加える
  • 元のメールの内容を引用しながら、具体的かつ明確に返信する
  • 簡素すぎる返信は避け、必要な情報を漏れなく伝える
  • 即座に対応できない場合は、受信の旨と返答予定時間を伝える

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