目標を達成するためには、事前に具体的な指標を決めて取り組むことが重要です。
今回は、目標管理の指標であるKGI・KPI・KDIについてご紹介します。
KGIとKPI
KGI (Key Goal Indicator)とは
目標が達成されているか判断するための計測指標のことで「重要目標達成指標」とも呼ばれます。KGIは、抽象的な目標はでなく、時期と具体的な数値を設定した明確な判断基準とすることが重要となります。
例えば「お客様の満足度を上げる」という目標はKGIとしては不明瞭です。
お客様の満足度を上げてリピート率や客単価をアップさせることが目的の場合は、
「1年後までに、リピート率を20%から40%に上げる」
「半年後までに客単価を3,000円から4,000円に増やす」
といった具体的なKGIを設定します。
KPI(Key Performance Indicator)とは
最終目標(KGI)達成までのプロセスを評価・管理するための指標で「重要業績評価指標」とも呼ばれます。様々な指標がある中でもキーとなる重要な指標です。
一例として、下記に外食費を減らすためのKGIとKPIを立ててみました。
KGIとして外食費を設定し、「来月以降の外食費を今月の50%以下に減少」を目標とします。
そして、KGIを達成するために複数のKPIを設定しました。
これらのKPIを達成することで、来月以降の外食費が
75%(0.75) × 70%(0.7) × 90%(0.9) = 約47%(0.4725)
となり、KGIの達成に繋がることが分かります。
KGI・KPIの指標
下記はECサイトにおいてKGI・KPIに採用されることの多い指標一覧です。KPIは、KGIの達成に影響を与える重要指標をKGIから遡る形で設定します。ECサイトでは売上がKGIとなる場合が多く、そのほかのサイトでは会員登録数、問い合わせ件数、資料のダウンロード数など、そのサイトに適したKGIが設定されます。
KGI、KPIの設定に迷った場合、まずは上記のような代表的な指標を設定して運用を進め、指標が適切でない、不足しているなどの問題を感じたら変更、追加を検討しましょう。
KGI、KPI、KDIの関係
下記は、ECサイトを例にKGI、KPI、KDIの関係性を表したものです。KDIは、下記に記載されているようなアクションについて「どれだけ実行できたか」を数値化した指標です。KGIとKPIは結果を自分でコントロールするのが困難であるのに対して、KDIは行動の有無や達成度を表す指標であるため、比較的容易にコントロールできます。
POINT
KGIは「目標を時期と具体的な数字で設定したもの」、KPIは「KGIをより細かく分解した際の指標」、KDIは「KPI実現のために行うアクションの実行度合」を指します。
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