「ITリテラシーが低いとリスクがある」といわれても、いまいちピンとこない方もいるのではないでしょうか。
いまいちピンときていないからこそ、現状の改善が後回しになっている企業も多いのが現実です。
しかし、ITリテラシーが低いと会社の信頼を失う可能性も高く、かなり危険です。
本記事では、ITリテラシーが低い人の特徴・原因・回避の方法を紹介しています。リスクも詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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そもそもITリテラシーとは?
ITリテラシーとは「ITを使う際に必要とされる、情報の扱いに関する理解や操作に関する能力」のことを指します。
リテラシーとは本来「読み書きの能力」の意味ですので、違和感を感じる方もいるかもしれませんが、ITに対して抵抗感なく一定のレベルで使いこなせる基礎力という意味で使われることが多いです。
ITリテラシーの中でも下記3種類のカテゴリに分けられます。
- 情報基礎リテラシー
- コンピュータリテラシー
- ネットワークリテラシー
まず1つ目が情報を見つけ出し、真偽を判断して活用していく情報基礎リテラシーです。またコンピューターリテラシーとは、デジタル端末を使いこなす能力のことを指します。
3つ目のネットワークリテラシーとは、ネットワークやセキュリティ、モラルに関する知識を理解して活用する能力のことです。
この3つのリテラシーが備わっていてこそ、ITリテラシーが高い人材と判断されます。
ITリテラシーが低い人に共通している5つの特徴
ITリテラシーとは「ITを使う際に必要とされる、情報の扱いに関する理解や操作に関する能力」と理解を深めることができました。
下記の5つの特徴が、ITリテラシーが低い人に共通している特徴です。
- ネット用語を理解できていない
- ITツールの使い方がわからない
- トラブルの原因を究明できない
- 自分で検索をする力がない
- インターネットのリスクを把握できていない
この見出しでは、ITリテラシーが低い人に共通している特徴を紹介していきます。
また、MENTERではITスキルの診断も行っていますので、気になる方はこちらから詳細をご確認ください。
ネット用語を理解できていない
ネット用語が理解できていない方は、ITリテラシーが低いと考えられます。ITに興味を持っていないからこそ、用語の理解を深められていません。
ネットとは無縁の企業に勤めていたり、組織に加わっていないようなら、用語の理解は必要ないかもしれません。
しかし、ITが必要な企業に務めていて同じ組織の一員なら、一般的なネット用語の理解は必要です。
ITツールの使い方がわからない
ITツールをうまく使いこなせないのもITリテラシーが低い人の特徴です。ITツールを活用できれば、業務の効率化をはかることができたり、コミュニケーションもとりやすくなったりとかなり便利なものばかりです。
ただITリテラシーが低い人ばかりが集まる会社では、性能のよいツールを取り入れても活用できず、意味のないものになる可能性も否定はできません。
ITリテラシーの低さは個人的な不利益ではなく、会社全体の不利益となってしまいます。
トラブルの原因を究明できない
ITリテラシーが低い人は、使用しているデジタル端末でトラブルが起きたとき、自分で解決できません。
デジタル端末を使用していて「急におかしな画面になってしまった!」「何もしていないのに勝手に電源が落ちた!」など慌てている方を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
ITリテラシーが高い人は、トラブルの原因を究明し、自分の力で解決できます。しかしITリテラシーが低い人は、デジタル端末に対して苦手意識を持っているからこそトラブルが起きたときに、それ以上触るのが怖くなってしまいます。
自分で検索をする力がない
ITリテラシーが低い人は、自分で検索をする力が不足しています。ITリテラシーが低い人は、どの単語を入力して検索エンジンを使えば自分が求めている答えを導き出せるのかが理解できていません。
そのため、Yahoo!やGoogleなど、便利なツールを使いこなせない方が多いです。アナログ中心で仕事をこなしていた世代にとって、いきなり「ITを活用してみろ!」といわれても難しいでしょう。
インターネットのリスクを把握できていない
インターネットのリスクに対して理解を深められていない人もITリテラシーが低い人の特徴です。
ITはうまく活用すれば便利ですが、使い方を間違えると危険が高まるものでもあります。
インターネットのリスクを把握できていない方は、速やかにネットの危険性を知る必要があります。
ITリテラシーが低い5つの原因とは
ITリテラシーが低い人の特徴を、先ほどの見出しでは紹介しましたが、なぜITリテラシーが高い人と低い人の差が生まれてしまうのでしょうか?
下記の5つが、ITリテラシーを低下させている原因だと考えられます。
- デジタル・ディバイドが加速しているから
- ITに関する教育をされていないから
- 情報が多すぎて何が正しいかわからないから
- 情報共有手段としてアナログをメインに使用しているから
- 周りにITの知識を持っている人が少ないから
ITリテラシー低下の原因の把握こそ、現状から脱却する近道になるため必見です。
デジタル・ディバイドが加速しているから
ITリテラシーが低くなる大きな原因としてあげられるのはデジタル・ディバイドが加速していることだと考えられます。
デジタル・ディバイドとは、いわゆる「ITに関する情報格差の加速」のことです。
親が医者だとその子どもも医者に、親が貧困世帯だとその子どもも貧困世帯にというようにITに関しても、おかれている環境が大きく影響します。
ITリテラシーが低い環境におかれていたことで、初めてデジタルに触れる年齢にも大きな差がでます。
初めてデジタルに触れた時には、周りとの差がすでに生まれている状態だとすれば、苦手意識を持ってしまうのも無理はありません。
ITに関する教育をされていないから
2020年に小学校でプログラミングの授業が必須になりましたが、これまで日本ではデジタルに関する教育は積極的に行われていませんでした。
つまりそれ以前の子どもたちは、パソコンが自宅にある子ども・興味を持った子どもだけが、自然と身につけられたわけです。
インターネットへのアクセスは急速に拡大してはいますが、ITリテラシーを高める機会がなければ低下するのも当然です。
現在の子どもはITスキルを学べるカリキュラムが整っていますが、それ以前の世代の方たちはITリテラシーを身につける機会がありません。
企業でITリテラシー教育の実施が重要となってくるでしょう。
情報が多すぎて何が正しいかわからないから
ITリテラシーの低い人は、溢れている情報の量に、どの情報を信じたらいいのかわからなくなっている可能性があります。
インターネット上にはさまざま情報が溢れています。1+1=2のように答えが決まっていれば、迷わず進むことができますが、ネット上だとそうはいきません。
このサイトでは正しいと書かれていても、違うサイトを見れば間違いだと記載されていることもよくある話です。
その場合に、ITリテラシーが低いとどちらの情報を信じたらいいのか判断基準を持てなくなってしまいます。
ITリテラシーの高い方は、情報の取捨選択を無意識のうちに自然と行っています。企業からは正しい情報を取捨選択できる人材を求めるのは当然です。
情報共有手段としてアナログをメインに使用しているから
企業がITリテラシーを取り入れようとしないのもITリテラシーが低下する1つの原因だと考えられます。
例えば、現在だとFAXで文書のやり取りはほとんどありません。また大事なやり取りをする際に手書きのメモを使う方も少なくなっていることでしょう。
しかし、いまだに手書きのメモでのやり取りやFAXが残っている企業も少なくありません。
世間はデジタルツールの導入が進んでいるにも関わらず、いつまでもアナログから抜け出ずにいては会社全体のITリテラシーが低下していくのも無理ありません。
いつまでもアナログでのやりとりから抜け出せずにいる会社は、今後時代の変化に対応しきれずに競合企業から取り残される可能性が高いです。
周りにITの知識を持っている人が少ないから
周りにITの知識を持っている人が少ないと、わからないことがそのままになり自然とITリテラシーが低下してしまいます。
情報の取捨選択をしながら、リテラシーを高めていくことが基本です。そのためには知識を持っている方からの助言も必要になります。
周りにITの知識が高い方がいなければ、ITリテラシーを高める機会さえなくなってしまいます。
企業全体でITリテラシーを高めていく必要があるなら、ITに強い人材の確保が重要となるでしょう。
ITリテラシーが低いと起こりうる5つのリスク
ITリテラシーが低くなる原因を先ほどの見出しで紹介しました。しかし、ITリテラシーが低くてもリスクがなければ、回避する必要性を感じられないこともあるのではないでしょうか。
下記の5つはITリテラシーが低いことで起きる代表的なリスクです。
- ウイルス感染や情報漏洩のリスク
- IT格差が広がっていくリスク
- 人手不足の解消やコスト削減ができないリスク
- 戦略を立てるための正しい判断ができないリスク
- SNSが炎上するリスク
ITリテラシーが低いと、会社の信頼度低下の原因にもなるため、リスクをしっかり押さえた上で、現状を改善していく必要があります。
ウイルス感染や情報漏洩のリスク
ITリテラシーが低いとデジタル端末のウイルス感染や情報漏洩のリスクが高まります。ITリテラシーの低い人は、デジタル端末のウイルス感染や、情報漏洩の危険性を重大なこととして理解していないことがほとんどだからです。
例えば、持ち出しが禁止されているデータを勝手に持ち出し、紛失してしまう可能性もあるでしょう。
設定ミスで外部からの不正アクセスを防げないこともあるかもしれません。
企業がどれだけセキュリティ性の高いシステムやセキュリティソフトを導入していたり、情報漏洩しない対策をしていても、ITリテラシーの低い人がいれば抜け道だらけになってしまいます。
実際にMENTERを利用した企業様の中にも、情報セキュリティ意識を全社で高める必要に迫られたトラブルが起こり、リモート環境下での情報セキュリティについても知識を持ってもらう必要が出てきた場面があったお話をしてくれた方がおりました。
IT格差が広がっていくリスク
ITリテラシーの低い人をそのままの状態にしておくと、IT格差が広がっていくのは容易に想像できます。
個人がこれまでに得てきた情報や知識にのみに依存した状態を続けるのは、IT格差が広がるだけでなく、会社の発展を妨げる可能性もあります。
人手不足の解消やコスト削減ができないリスク
ITリテラシーが低いと、人手不足を解消できないだけでなくコストも削減できません。
デジタルでのやり取りができないからといって、手書きのメモでのやり取りをしていれば、作業にかかる時間はデジタルに比べて膨大にかかります。
さらにメモの費用も必要になります。Excelを使用すれば簡単にできる計算も、すべて電卓を使っていれば時間もかかるしケアレスミスも増えてくることでしょう。
デジタルでの作業は、生産性を高められないだけでなく、会社の成長や事業拡大の妨げになると考えられます。
実際にMENTERを利用した企業様の中にも、店舗での商品買取時も紙で行っていたなか、本人確認システムを導入し一部省略することができるようになったとお話してくれた方もいました。
戦略を立てるための正しい判断ができないリスク
ITリテラシーの低い人は正しい情報と間違った情報の取捨選択が苦手です。そのため、事業を拡大させるための戦略を立てる大事な時にも正しい判断ができなくなるリスクがあります。
間違った情報に疑問を持つことなく、鵜吞みにした状態で事業を進めると取り返しのつかないことにもなりかねません。
実際にMENTERを利用した企業様の中にも不慣れな場合や予期していないことが起きたりした際に、社内全体のITスキルの底上げ、平準化が必要と感じていた方も多くおられました。
SNSが炎上するリスク
ITリテラシーの低い方がSNS業務を担当すると炎上するリスクが高まります。
近年SNSを使って会社の宣伝を行う企業が増えてきました。少し前に話題になったのがコンビニでおでんをツンツンする動画や、コンビニのアイスケースに寝転がっているバイトの動画が炎上したのは記憶に新しいのではないでしょうか。
一度でも炎上してしまうと、そのイメージを払拭するまでにはかなりの時間が必要になってきます。
たった一度の炎上でも会社全体のイメージを下げてしまいます。
ITリテラシーが低い状態から脱却する5つの方法
ITリテラシーが低いと起こりうるリスクを知ったところで、現状から脱却するための方法を最後に紹介していきます。
下記の5つの方法がすぐに取り組める対策だと考えられます。
- ITに触れる機会をつくり苦手意識をなくす
- 過剰にサポートをせず、自分で解決させる
- 社内のIT環境を整え、アナログとの結びつきを絶つ
- 企業向けの研修サービスを受講し知識をつける
- ITリテラシーが身につく資格を取得させる
ITリテラシーが低い現状を改善するとなると会社全体で取り組む必要があります。
ITに触れる機会をつくり苦手意識をなくす
ITリテラシーの低い人には、積極的にITに触れる機会をつくることが重要です。なぜなら、ITリテラシーの低い人は、自らITとの距離を取ってしまいがちだからです。
しかし、苦手だからといって、いつまでも触れずにいてはリテラシーを高められません。ITリテラシーが低い人にでもわかりやすいWebマニュアルを作成するなど、社内で工夫しながら苦手意識をなくしていく必要があるでしょう。
過剰にサポートをせず、自分で解決させる
ITリテラシーが低い人に対して、常にサポートをするのはNGです。わからないことを自分で調べ、解決する環境がなければ、ITリテラシーを高められません。
横で過剰にフォローをしてくれる人がいるなら、自分がITリテラシーを高める必要性を感じなくなるのも当然です。
過剰なサポートは一見親切にも思えますが、言い方を変えれば自ら学ぶ機会を奪っていることにもなります。
助けを求めてきた場合には、わかりやすく丁寧なフォローをしてあげることは大切ですが、まずは自分の力で考える時間を設けてみましょう。
社内のIT環境を整え、アナログとの結びつきを絶つ
ITリテラシーを高めるのであれば、社内のIT環境を整えて、アナログとの結びつきをなるべく少なくし、デジタルツールにふれる機会を増やしましょう。
アナログシステムをいつまでも導入していては、デジタル化が進むことはありません。これまでアナログにしがみついていた方も、デジタルに触れる機会をつくれます。
苦手意識をなくすためには、なるべく逃げ道をなくして多少無理やりにでもデジタルに触れることが重要でしょう。
企業向けの研修サービスを受講し知識をつける
社内にITに強い人材がいない場合には、企業向けの研修サービスを受講するのもおすすめの解決策です。
コストはかかりますが、新しい人材を配属されるよりも知識の偏りがなく正しい情報を学べるのが魅力もポイントです。
幅広く知識を学べるので、ITスキルも同時にアップできます。導入費用はかかりますが、一度身についたITスキルは社内の知識として溜まっていくので、長期的な生産性を考えると、コストパフォーマンスはよいと考えられます。
ITリテラシーが身につく資格を取得させる
ITリテラシーが身につく資格を取得させるのもおすすめの解決策です。
下記は、ITリテラシーを高めるために向いている方におすすめな代表的な資格です。
- ITパスポート
- 情報セキュリティマネジメント
- IC3
ITリテラシーが低い方でも挑戦しやすい資格も多くあります。コツコツスキルを磨けるので、モチベーションをキープしながら知識を身につけられるのが魅力です。
ITリテラシーが低い人の特徴についてよくある質問
ITリテラシーが低いことについてよくある質問を最後にまとめてみましたので、参考にしてみてください。
日本はITリテラシーが低い国でしょうか?
日本は他国に比べて、ITリテラシーが低いといわれています。本記事で紹介したITリテラシーが低い原因が関わっていることも1つの原因です。
また日本人の魅力である言葉や表情、雰囲気などから相手の意図や感情を察することが得意なことも原因の1つと考えられます。
周りと違うことを恐れる人種なことも日本人の特徴です。みんなが手を出していないことに積極的になれないのもITやデジタルの普及では思わぬ影響を与えています。
ITリテラシーが低い会社の特徴って何ですか?
会社全体がITリテラシーが低い企業や人材には主に3つの特徴があります。
- 安全性が低い
- 効率が悪い
- 整理整頓ができていない
便利なツールがあるにも関わらず、アナログに頼っていることで効率がかなり悪くなっています。
例えば、スキャンをすればいいものの、すべて手書きもメモでやり取りをしていたらどうでしょう。
効率が悪くなり、ミスが増える原因にもなります。またアナログに頼っていることで、安全性が低くなり、整理整頓も難しくなります。
手書きでメモを残しているようなら、情報漏洩のリスクは高まりますし、手書きのメモであふれて整理整頓も困難になるでしょう。
リテラシーが低いと失礼な人と思われるのは本当ですか?
リテラシーが低いことが失礼と断定できるわけではありません。リテラシーにはIT以外にもさまざまあり、すべてを極めることは難しいからです。
つまり、リテラシーが低いからといって「悪」ではありません。しかし、一般的なITリテラシーを持つ方にとって、リテラシーが低い方の態度や言動は失礼に感じることもあるでしょう。
誰もがはじめはリテラシーが低くて当たり前で、すべてのリテラシーを高めることは不可能です。
ただ、少し疑問を持つこと・自分で調べてみること・実践してみることはできます。自分の行動を少し意識してみることで、リテラシーを高めていくことができますよ。
ITリテラシーが低い状態は危険!まずは基礎的な知識の学習から
ITに触れる機会が少なかった世代は、始める前から苦手意識を持っている方も多いです。しかし、ITリテラシーが低い状態をキープしていると、かなり危険なことが今回の記事でおわかりいただけたのではないでしょうか。
ITリテラシーの低さを回避するためには、社内全体で取り組むことが1つのポイントになります。
アナログとの結びつきを絶つことから始め、少しずつ高めていきましょう。
また、ITリテラシーの低い現状を改善するためには「MENTER」がおすすめです。MENTERは動画で難しい内容を配信しているのではなく、マンガで勉強感なく学べます。
隙間時間を利用してITリテラシーを高められると同時に、スキルを磨けるのも魅力の1つです。
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