今回は、BOOKOFFをはじめとしたリユース事業や、フィットネス事業のカーブス、飲食店SUBWAYなどを提供する株式会社電陽社の代表取締役三宅様、ネットや社内システム全般を担当している中村様にご協力いただき、MENTERの導入背景や店舗含めた会社全体でのDXのお取組み、今後の展望についてなどお伺いいたしました。
株式会社電陽社さんってどんな会社?
MENTER : 三宅様、中村様、御社の事業について教えてください。
三宅様:もともとは大正8年に金物販売業として創業した会社です。
現在は全国展開している古本買い取り販売BOOKOFFを中心に、北陸で独自展開しているリユース事業や、女性向けフィットネス事業カーブス、野菜たっぷりなサンドイッチが特徴のサブウェイの*フランチャイジーなどを運営しています。(*フランチャイズシステムを使ってビジネスを行う法人の名称)
収益の多くはリユース事業、そのなかでもBOOKOFFの割合は約半分ほどになります。
MENTER: 御社は書籍以外にもリユース事業を幅広く扱っていらっしゃる印象です。
三宅様: そうですね。家電や高級時計、トレーディングカードなども扱っています。それぞれに詳しいプロフェッショナルな社員が多く在籍しています。
MENTER:どのような社風ですか?
三宅様 : まず規律を大切にしています。そのなかで各人が自由に、裁量権を持って働ける環境提供を心がけています。
中村様 : 社員は自分の仕事に対してオーナーシップを持ち、それぞれがプロフェッショナルとして働いています。店舗や会社というよりも、人にお客さんがつき、それを会社が後押しすることを目指す社風です。
三宅様 : ただ、今振り返るとリユース事業はアナログ中心の歴史が長く、また社員のやりたいことをどんどん進めていく社風だったため、必要不可欠という認識ではなかったIT/デジタル化は少し後回しになっていたように思います。
新型コロナウイルスをきっかけに変化があったことは?
MENTER:創業100周年を超える歴史の長い御社ですが、コロナ渦において大きく変わったことはありましたか?
三宅様:会社としても個人としても、危機感が大きくなりました。先にも述べたとおり、私を含め皆に必要不可欠という認識ではなかったIT/デジタル化でしたが、ECやITを活用した新しいことへチャレンジする緊急性を社内全体で感じていました。
中村様 : それは社内上層部だけではなく、社員や各店舗の店長なども同様でしたね。
MENTER導入を決めた理由は?
MENTER:そのような中で、MENTER導入を決めていただいた理由をお聞かせください。
三宅様:弊社のリユース事業ではまずeコマースに注力すべきだろうと思い、情報収集をしていました。
その中でWHITE株式会社*が実施していたEC担当者のためのデジタルスキルアップ研修が目にとまりました。今後こういうものが必要だろうと。
*WHITE㈱はMENTERの運営会社です。
MENTER:そしてご連絡をいただきMENTERをご活用いただく流れとなりました。ありがとうございました。
また導入の際、代表取締役である三宅様自ら取り組んでいただいたのがとても印象的でした。
三宅様 : まずは自分で取り組み、レベルや価値を判断したかったため、まず個別サポートプランでサポートを受けながらはじめることにしました。
難しい部分もありましたが、新しい知識を学ぶことが刺激・自信にも繋がりましたね。
実際、MENTERを利用してみていかがですか?
MENTER : MENTERに取り組む時間を確保するうえで、工夫されたことなどありましたか?また実際のMENTERでの学習はいかがでしたか?
三宅様 : スケジュール確保は朝一のルーティンとして決め、決めたらやるということですね。
MENTERは1レッスンが短く設定されていたり、点数が見える化されたりと続けやすい設計になっていると感じました。
また実際PCを触りながら行うことで、本に書いてあることを覚えるよりも「こうなってるんだ」「こういうふうになるのか」という気づきが多く、教科書通り進めるStudyではなく、実践的なLearningだという実感があったのも続けられた理由です。
MENTER : ありがとうございます。実際に業務に活かせる学習内容をご提供することは、MENTERが目標としていることの1つです。MENTERを受けた成果として、三宅様が一番実感していることはございますか?
三宅様 : 学習の一番の成果は、デジタルやITに対するアレルギーが解消されたことですね。いままでは苦手意識があり勝手に壁を作っていましたが、MENTERで学習するうちに、まずやってみようと思えるようになりました。
中村様 : 社員や店舗の方々へのMENTERの導入をスムーズに進められたのも、三宅が率先して取り組んでいた影響が大きいですね。
「社長が四苦八苦しながらやってるからみんなもやろう」と伝えることで、ITに苦手意識のある社員も抵抗なく取り組んでくれているようでした(笑)
MENTER : たしかに「社長も頑張っている、一緒に頑張ろう」と言われるとやる気にもなりそうです。
三宅様 : ITやデジタルはスピード感が早く、私のような40代、50代以降の経験則が通用しない領域と感じています。自身のビジネス経験を活かすためにもITへの理解は重要と考えています。
社内のDX推進プロジェクトについてお伺いさせてください。
MENTER : 本トレーニングプログラムと並行してデジタルを活用したプロジェクトが進行していたとお伺いしましたが、どのような取り組みをされているのですか?
中村様 : 例えば、完全アナログだったシフト/労務管理にITツールを導入しました。
導入検討の際は、どういったツールがあるのか、そのツールに何ができて何ができないのかをWHITEさんに的確にアドバイスいただき、大変参考になりました。
また店舗での商品買取時も紙で行っていましたが、本人確認システムを導入し一部省略することができるようになりました。
MENTER : 毎回住所を記載するのは手間というお客様も多いでしょうから、大きな改善ではないですか?
中村様 : そうですね。社内でも上がっていた課題ではあったのですが、以前は「まあしょうがないよね」と流されていました。皆どのようにすれば改善できるのかがイメージできなかったんですね。
ですが最近は、MENTERで学んだ内容やそこから生じたアイデアにより「これはできるのではないか?」「こうしたほうが便利だよね」という意識に大きく転換したと感じています。
三宅様 : また業務改善だけでなく、ライブコマースの実施といった新しいチャレンジも発生しています。
中村様 : 最初は抵抗感もあったようですが、ITに抵抗感の少ない社員から率先して実施し、良かった点・悪かった点・改善方法を社内で共有してくれたおかげで、現在では多くの社員が肯定的です。
MENTER : ITリテラシーが向上したことももちろんですが、新しいチャレンジが推奨される社風だからこそ、積極的に取り組めた部分も大きいのかもしれませんね。
今後の展望についてお聞かせください。
三宅様:各部門の責任者が日本でトップクラスの専門集団でありたいと考えています。人でないとできないことに注力できる組織にしていきたいですね。
その理念を叶えるためには、社員が専門的なことに取り組み、新しいチャレンジを続けることができる時間が必要です。
ITやデジタルはそういった時間を生み出すことができる技術だと考えているので、今後も積極的に取り組みを進めたいと思っています。
その他ご感想などありましたらいただけますと幸いです。
三宅様:今回、社長である自分の学習と現場のトレーニング両輪で進んだことで、共通理解が生まれたように思います。
実際ITツールを導入する際もスムーズだった印象です。そういった点でもMENTERの導入の成果が出ていると感じています。
中村様 : MENTERで学んだことにより、社員や現場が自分で考えてITを使うことが増えてきました。MENTERはDX推進の一歩踏み出すきっかけになったと思っています。
MENTER:嬉しいお言葉ありがとうございます。今後も皆様のスキルアップのお役にたてれば幸いです。三宅様、中村様、ありがとうございました。