今回は、通販サイト「ABCミッケ」の運営や朝日放送テレビの通販番組「せのぶら本舗」の制作をはじめとした通信販売業、ABCラジオの番組制作、イベント制作、音楽事業、広告代理店など幅広く手がけていらっしゃる、株式会社エー・ビー・シーメディアコム様にご協力いただき、通販事業、ラジオ番組制作それぞれの社風、ターゲット層、独自のコロナ禍の状況での出社ルールなどもお伺いしました。
株式会社エー・ビー・シーメディアコムさんってどんな会社?
MENTER:まずは株式会社エー・ビー・シーメディアコムさんの社風、主に通販事業とラジオ番組制作について教えて下さい。
谷様:大阪のテレビ・ラジオ局である朝日放送のグループ会社として、通販とラジオ番組制作を事業の柱としています。
社員数は30人前後で、この2つの事業は働く場所も、働き方も、気風も大きく違います。30代~40代で他社から転職してきた人が多く、背景もスキルも多様で、ラジオ制作は男性、通販は女性が大多数なのも特徴です。
MENTER:ありがとうございます。通販事業、ラジオ事業と大きくふたつの事業について詳しくお聞かせください。
谷様:ラジオ事業は職人気質な放送業界のような社風で行っています。基本的には自分の担当番組のスケジューリングを中心とした業務内容です。
樋田様:通販事業ではチーム戦を重視する社風と、自由な社風の大きく2つに分かれています。
これまでは番組で紹介した商品を販売する受け皿としてのみ活用していましたが、今後はECをベースに拡大していくといったマーケティングの準備もしています。
MENTER:各事業でのターゲット層やどのような方が利用されますか?
谷様:ラジオ事業ですと、昼に家にいる方やお店で、車内で、小さい子から高齢者までと幅広くターゲットとしています。
樋田様:テレビ通販は午前10時前にいる方で、お電話受注が多いです。年配のご利用者の方も多く、おしゃべりしたくて電話かけてくれる方も多くいらっしゃいます。
MENTER:幅広い方々に向けた事業を行なっていらっしゃるんですね。
新型コロナウイルスの影響は?
樋田様:通販事業部では元々はリモートワーク体制ではなく、そもそもノートパソコン前提でもありませんでした。
また通販事業でお客様の個人情報を取り扱う事業部のシステムやセキュリティ面での懸念があり、リモートワークに踏み切れませんでした。
MENTER:ではこのコロナ禍で、どのように移行されたのですか?
樋田様:元々、通販事業部は子育て世代の働き方の定着や、労働環境改善の問題で検討はしていました。その為、しっかりとした分業、自宅でできる業務として整理できており、自然と移行できました。
ITスキルを強化しようと思ったきっかけは?
樋田様:情報セキュリティ意識を全社で高める必要に迫られた出来事が直接のきっかけです。
2020年夏、ある社員がEmotetと呼ばれるメール添付ファイルを開いてしまい、ウイルス対策ソフトで感染を食い止めたことがありました。
MENTER:実際にどのようなメールだったのでしょうか?
樋田様:そのメールには普段やり取りしている人の名前があり、こちらから送ったメールが引用されている巧妙な文面でした。
一方で送信元アドレスやファイル名が数字の羅列であるなど、怪しいと見破ることができるポイントもありました。
当社は視聴者や顧客の個人情報を日常的に扱っています。もちろん何度も注意喚起はしているのですが、情報セキュリティ意識・知識の向上を系統的にかつ全員もれなく行う必要があると思いました。
その検討中にコロナ禍での在宅勤務が本格化し、リモート環境下での情報セキュリティについても知識を持ってもらう必要が出てきました。
MENTERを選んだ理由は?
MENTER:MENTERを導入する前に、ITスキルについて御社で取り組まれていましたか?
樋田様:かつて、個々人で通学できるPCスクールがあり5年ほど実施しました。
しかし、日々発生する小さな困りごとをどう解決するか、ある程度自分で検索して解決できる基礎知識を学びたいという声はスクール通学者から声が上がっていました。
MENTER:実際に必要とされるスキルは、日々の問題に対応できる力ということですね。
樋田様:また、一人ひとりのITリテラシーを高めることがもっともリスクヘッジできると感じたのも一つの理由です。
ガチガチに会社でセキュリティで守ることよりも、個人で意識を高めることで攻めながら守ることもできる環境を作れると感じてMENTERさんを選びました。
MENTER:数ある学習方法の中から、MENTER選んでいただけてとても光栄です。
MENTERを使ってみて、いかがでしたか?
樋田様:今後ECが伸びてくる中、通販業界のシステムについて詳しくありませんでしたが、MENTERには詳しく紹介されていたので助かりました。社内でよく名前があがるシステムについても紹介されていて、まとめて知識をinputすることができた点もよかったです。
MENTER:ありがとうございます。その他、受講されたスタッフ様はどのような反応がありましたか?
樋田様:はい。以下のようなコメントがありました。
社員A様:「わからないことがあっても自らGoogle検索してみよう」という姿勢に変わりました。また、仕事だけでなくプライベートでも使うことができるデジタルスキルが多数紹介されていたので多方面で役に立ちました。
社員B様:良い意味で専門的すぎない噛み砕かれた内容になっていて、情報システム担当でなくても、どんなことをに気をつけたら良いのか?がわかる内容でした。
社員C様:解説がとにかく丁寧でわかりやすかったです。解説の内容はかなり深く、詳しい人でも読み応えがある内容でした。ゆえに幅広いユーザー層に使える講座だなと感じました。
などの、良い反応が多く見られました。
MENTER:皆様から良い反応をいただけて幸いです。反対に、当社に修正や改良を加えてほしいと思う点はありますか?
谷様:研修させる側の立場でいうと、勤務時間やシフトの問題等でしっかり参加しないユーザーもいますが、今回はさほどストレスなくたくさんの人に受講させることができました。
メールでのフォローアップをいれていただけたおかげでもあると思います。通勤時間を業務時間として見込みはじめ、その時間にMENTERをスマホで電車内で学習するという習慣ができました。
MENTER:習慣づけることは学習の近道ですね!
今後の展望は?
谷様:在宅勤務を引き続き行いつつ、時間拘束して働かせるのではなく、ミッションを遂げるために働くという考え方など、働き方に対する意識の問題も改善できるのではと考えています。
樋田様:オンライン学習を今後も多方面で活用していきたいと思っています。また、決まった作業の自動化(RPAなど)も取り入れ始めているので、今後も増やしていきたいと思っています。
MENTER:働き方にRPA化など様々な取り組みを考えていらっしゃるのですね。今後もITスキルの成長のお手伝いをさせてください!谷さん、樋田さんどうもありがとうございました。