高橋先輩、電話をかけるの、だいぶ慣れてきました!
電話応対で他に覚えておくと良いことってありますか??
そうですね。次は電話の取り次ぎ方について教えましょう。
いま先方から電話を受けたとして、山田さんに取り次ぐ場合
伊藤さんなら、どんな風に進めますか?
「少々お待ちください」と言って…えーと…山田さんの席に行くんでしょうか?
なるほど。では、取り次ぎの基本的な流れを確認してみましょう。まず、
①相手の名前と用件を確認
②取り次ぎ先の担当者に連絡
③相手に取り次ぐ
という流れです。
なるほど!具体的にはどんな風に言えばいいんでしょうか?
例えば、
「はい、△△株式会社の伊藤でございます。」と電話を受けます。
次に、相手の名前と取り次ぎ先の名前を確認したら、
「○○様お電話ありがとうございます。山田ですね、承知いたしました。そちらにお繋ぎいたしますので、少々お待ちくださいませ。」といった具合です。
なるほど。復唱して確認するんですね。
そうです。
そして内線で担当者に連絡する時は、
「山田さん、〇〇部の伊藤です。○○様からお電話です。お繋ぎしてもよろしいでしょうか。」と確認します。
最後に相手に戻って、
「お待たせいたしました。山田にお繋ぎいたします。」と伝えます。
わぁ、すごく丁寧ですね!でも、山田さんが席にいなかったらどうすればいいんでしょうか?
いい質問ですね!
その場合は状況に応じた対応が必要になります。例えば、
「申し訳ございません。ただいま山田は席を外しております。」
と伝え、
「お電話番号をお伺いし、戻り次第こちらからお返事させていただきますが、よろしいでしょうか。」などと対応します。
わかりました!相手の要望に合わせて対応するんですね。
そうです。それから、内部連絡の仕方も重要です。
例えば、電話でメモした内容を山田さんに伝える場合、どうしますか?
えーと、メモを持って山田さんの席に行って…。
そうですね。ただ、山田さんが離席していたり電話中かもしれませんよね。その場合は、内線を使うのが良いでしょう。内線の掛け方は理解できていますか?
あ、そうか。内線…。実は、よく分かっていません…。
大丈夫です。内線の掛け方は簡単ですよ。
手順としては、
①受話器を取る
②内線ボタンを押す
③自分の部署と名前を名乗る
④要件を簡潔に伝える
具体的には、こんな感じで伝えると良いですね。
「〇〇部の伊藤です。山田さん、○○商事の佐藤様からお電話がありました。折り返しのお電話をお願いしたいそうです。電話番号はXXX-XXXX-XXXXです。」
というように、簡潔に要点を伝えます。
ありがとうございます!
確かに、内線を使えば、効率的に連絡できますね。
ただし、電話機によって使い方が変わるので、あらかじめどのような機能があるか調べておく必要がありますね。注意しましょう!
これらの基本を押さえておけば、スムーズな電話対応ができますよ。
他に何か質問はありますか?
はい、一つあります。相手が営業の方で、取り次ぎたくない場合はどうすればいいでしょうか?
そういった場合の対応も重要ですね。まず、丁寧かつ毅然とした態度を保つことが大切です。
例えば、こんな風に対応します。
まず、
・「恐れ入りますが、どのようなご用件でしょうか?」
と確認し、自分で判断ができない場合は、上司や先輩に確認しましょう。その上で、対応の必要がなければ、
・「申し訳ございませんが、弊社では営業のお電話はお断りしております。資料などございましたら、郵送にてお送りいただければ幸いです。」
あるいは、
・「恐れ入りますが、現在新しいサービスの導入予定はございません。ご丁寧にありがとうございました。」
といった具合です。
なるほど。断る場合でも丁寧に対応するんですね。
そうです。相手の方も仕事として電話をかけてきているので、失礼のない対応を心がけましょう。ただし、しつこく勧誘を続ける場合は、
「重ねて申し上げますが、お断りいたします。これ以上のお話は控えさせていただきます。」
と、きっぱりと断ることも必要です。
わかりました!状況に応じて適切な対応を心がけます。
電話応対は会社の顔となる大切な仕事です。いつも相手の立場に立って、丁寧な対応を心がけましょう。
重要ポイント
- 相手の名前と用件を必ず確認する
- 「お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」や「どのようなご用件でしょうか?」と聞く。
- 取り次ぐ前に、取り次ぎ先の対応可能かを確認する
- 「○○さん、取引先の△△社の田中さんからお電話です。今お時間よろしいでしょうか?」と尋ねる。
- 取り次ぎができない場合の対応を丁寧に行う
- 「申し訳ございません、○○は現在会議中でございます。折り返しご連絡いたしますので、お名前とご用件を伺ってもよろしいでしょうか?」と伝える。
- 内部連絡時には自己紹介と用件を簡潔に伝える
- 「○○部署の伊藤です、□□の件でご連絡いたしました」と明確に話す。
- 相手の都合を確認してから話を始める
- 「ただ今お時間よろしいでしょうか?」と一言確認してから話を進める。
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