Excelでよく使われる関数のひとつ、VLOOKUP関数について説明します。
VLOOKUP関数とは
VLOOKUP関数のVは「Vertical(垂直・縦)」、LOOKUPは「探す」と言う意味です。「垂直に探す関数」と覚えるとイメージしやすいのではないでしょうか。一方、横方向に検索する場合はHLOOKUP(エイチルックアップ)関数を使用し、Hは「Horizon(水平・横)」を意味します。
商品マスタから単価を表示する場合や、従業員マスタから氏名や組織を表示したい場合など様々なケースで使用できます。
VLOOKUPとHLOOKUPは、指定した項目(検索値)に関連する情報を別表から取得する際に使います。
作業効率UPに欠かせない便利な関数ですので、しっかり使い方を覚えておきましょう。
マスタから検索値に関連するデータを取得する
商品マスタから商品コードをキーに、商品名と単価を自動的に取得するにはVLOOKUP関数を使います。
VLOOKUP関数の構造
=VLOOKUP(検索値,マスタ範囲,マスタ範囲の左端から何列目か,検索の型)
上記に商品名(D18セル)を取得するための式を当てはめると下記のような式になります。
=VLOOKUP($C18,$J:$L,2,0)
*解説ではE列にコピーできるように$C18としています。
検索値=商品コード(C18セル)
マスタ範囲=JからL列
マスタ範囲の左端から何列目か=2列目
検索の型=0(完全一致)
「C18セルの値に対して、マスタ範囲をJ列からL列で検索し、マスタ範囲の左端から2列目のセルの値を返しなさい」という意味です。
*VLOOKUP関数では、検索値(ここでは商品コード)が必ずマスタ範囲の左端の行(ここではJ列)になくてはいけません。
*検索の型は「0」(検索値と全く同じ完全一致)と「1」(近似値検索)があります。基本的には「0」で問題ありません。近似値検索は数値の場合のみ使えます。
*参照範囲はセルではなく「列」指定することでデータの可変にも対応できます。
検索値のデータが横にある場合
縦方向に検索するVLOOKUP関数に対して横方向に検索する場合はHLOOKUP(エイチルックアップ)関数を使用します。Hは「Horizon(水平・横)」を意味します。
HLOOKUP関数の構造
=HLOOKUP(検索値,マスタ範囲,マスタ範囲の上から何行目か,検索の型)
下記のように横方向にデータがある場合にHLOOKUPを使うことで、VLOOKUPと同様にデータを自動取得することが可能です。
この場合も検索範囲を行指定することで、データが増えても式を変更する必要がありません。
業務で利用するデータは随時更新されていくものです。そのたびに式を入力しなおしたり、修正の手間が発生しないよう、データ特性を考慮した範囲指定や参照方法を指定しましょう。
POINT
VLOOKUP関数は指定した項目(検索値)に関連する情報を別表から取得する際に使います。
基本的にデータベースは縦にデータをもちますが、横方向にデータが並ぶ表を検索する際にはHLOOKUPを使います。
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